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2012-10-18

JUN OKAMOTO 2013S/S きわめて個人的感想。



JUN OKAMOTO の東京コレクションデビューということで
私も初めてのファッションショーへ!

今回もショートストーリーをベースにしたコレクションですが、
本当に色がキレイで素敵なお洋服に仕上がっていました。


幻想的で無垢な少女の一面とスタイリッシュな都会の女性の顔。
その合間をすり抜けて行くような JUN OKAMOTO の洋服は
本当に絶妙のバランスで成り立っていると私は思います。


ショー自体もジュンさんのやりたいことがしっかりと詰まっていて
JUN OKAMOTO を知っている人はもちろん、知らなかった人でも
ゆっくりと流れるG線上のアリアのなかで踊る少女をみていると
次第にその世界に引き込まれてしまうような。。
そんな雰囲気のある空間でした。



白い花びらが水たまりのように現われたランウェイには
髪に雨の雫にもにている花びらがあしらわれた女性と
それを追うかのように男性があらわれるのが印象的でロマンティックでした。


人々が通り過ぎたあとのランウェイはモデル達によって作られた花道ができていて、
それもまたなんだか素敵で、終わったあともなんだかぼーっとしてしまって。。。



実はショーが終わって会場をでると、
インタビューに向かうジュンさんとすれ違いました。

でも私は後を振り返る事なく会場をでました。
そして、自分がやるべきことをしっかりやろうとそう思いました。



私たちのお店がオープンする時からのお付き合いの JUN OKAMOTO
じつは本当に数奇な出会いで、とても思い入れのあるブランドのひとつです。

ジュンさん!
本当におめでとうございます。
初のコレクションで緊張やプレッシャーもあったと思いますが、
そんな中でも JUN OKAMOTO らしさがしっかりと込められた素敵なショーでした☆
しかも、ちゃんと着たい!と思う服ばかり!
それがすごく嬉しかったです。

そんなショーの模様がこちらでもご覧いただけます。



私たちのお店でもまた受注会を行う予定です。
もし気になるお洋服があれば是非お問い合わせください!




2012S/S JUN OKAMOTO
花/風船/雨男
「あなたと約束するといつも雨ね。」

遅れてきた彼女はそう言いって自分の傘を閉じた。
「けど嫌いじゃないわよ、あなたの降らす雨。ほら、一緒の傘に入るのに丁度いいじゃない?」
僕らは同じ傘に入り、いつもより少しだけ近づいた距離を大切にしながら(彼女の言う)丁度いい雨の中を歩いた。

           

僕はひとりでは広すぎる傘を差し、彼女とのことを思い返していた。
無音の傘の中、雨だけがモリッシーの言葉みたいに切なく音を立てていた。

           

雨が降っていた。
野外でのショーにはうってつけの(もちろんイヤミだ)雨だった。
プロポーズでもするのかと思うくらいの大量の花をshibuyaに敷き詰め、その花ひとつひとつに風船を結びつけた。
全ての花に結びつけると、僕はザ・スミスの「心にイバラを持つ少年」を口ずさみながら、透明のビニール傘に熱帯魚の絵を描いてショーが始まるのを待った。

           

彼女は幼い頃口がきけなかった。
彼女の友達は毛の短く刈られた犬のぬいぐるみだけだった。
ある日そのぬいぐるみがバラバラになっていた。
彼女は哀しみ、ぬいぐるみの為にお墓を作った。
そして1人では寂しいと思い、きれいに花飾りを付けた十字架を何本も作り、ぬいぐるみの周りに立てていった。
    
        

彼女は幼い頃の夢を見て目が覚めた。犬のぬいぐるみ(そう、名前はトノだった。)の夢を見ると、悲しい気持ちにもなるけれど、大抵は温かな気持ちになる事が多かった。
トノの事を思い出しながら彼女は家の窓を開けた。
小さな雨が降っていたが、無数の白い風船が浮かんでいる庭は、いつも通りの朝の風景だった。

「?」

彼女はようやく異変に気がつき、あたりを注意深く見渡した。けれども風船の中に熱帯魚を見つけたとき、これが夢の続きであることを悟った。彼女は起きる事も驚く事も諦め、熱帯魚の泳ぐ風船畑を眺めて、この夢のひとときを楽しんだ

「ワン ツー スリー」

不意に男の声が聞こえ、熱帯魚の絵が描かれている傘が宙を舞った。彼女は驚き、声のする方向を見た。
そこにはマジシャンみたいに大きく手を広げた彼が立っていた。

「僕は小さな雨を降らすことくらいしか君を喜ばせることは出来ないかもしれないけど、」

そう言って男は、大事そうに小さな花束を出して彼女へと投げた。花束が彼女の元に届いた後、彼はつぶやいた。

「マジックだって出来るんだ。」

彼は指を一度鳴らした。

庭一面に浮かんでいた白い風船は、一斉に空へと浮かび上がり、その下には庭一面の花畑が広がっていた。
彼女は驚きからなのか、夢の続きからなのか、少女の頃みたいに不意に声が出なくなった。

かわりに、精一杯微笑んで、「ありがとう」と口を動かした。


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